受験を間近に控えたAくんへの手紙

早くも11月ですね。

 

大学受験を間近に控えて、君は「私は大丈夫だろうか?」という不安や焦りを持っているんじゃないかと心配しています。

そこで、君が「これから留意したらよいこと」を書いてみます。

参考にしてくださいね。

 

18歳になって、初めての「他流試合」ですから心細くなって当然です。

でも大丈夫ですよ。

いま君が心掛けるべきことは「前を向いて、頑張るだけ」ですからね。

そしてね。

この道はみんな通ってきたのです。

見てごらんなさい。

沢山の人が、元気で溌剌としているじゃありませんか!

みんな「不安を乗り越えて強くなってきた」のです。

生きてるってことは、強くなることです。

逃げたって、試練はいつだって追いかけてきます。

だから、逞しく、元気よく乗り越えていく努力と工夫が大切です。

明るく、楽しく、行動的にね。

 

ここからの受験勉強で注意すべきこと

さて11月10日(土)・11日(日)に、全国一斉に「共通テスト」の最終的なプレテストがありますね。

細かなことは文科省のホームページに発表されていますが、今年の受験生である君には「関係ない」ですね。

冷たいようですが、君が「いま気にしなければならないことだけ」に集中しましょう。

といっても、君は「モニター受験生」かもしれませんね。

対象は高3生ですから。

関係しないのに、モニター受験をする。

矛盾していますが仕方ないです。

こうなったら、思い切り「大胆にトライ」してみましょう。

今年の入試センター本番の「出題傾向を調べるチャンス」として捉えるのです。

プラス志向です

 

 

大学入試センター試験が2か月後になりましたね。

ところで、君の学校では「すでに教科書が終わりましたか?」

「まだですか?」。困りますねえ。(苦笑)

 

教科書は、11月中旬までに全教科とも終わっていなければ、演習時間が取れません。

入試の得点差は「演習の質と量」で決まりますからね。

首都圏の中高一貫私立学校は、すでに「過去問の演習」に入っています。

公立高校生で、もし教科書が終わっていない学校の生徒だったら、至急「サラリ」と自分自身でやり切ってください。一通り目を通すだけでいいのです。

 

LEADESTの塾生なら、講師の指導を受けてください。

冬期講習に集中できる態勢をつくるのです。理科や社会科の科目が遅れている高校が多いです。

 

センター試験の「得点目標は70%」ですよ。

それ以上の得点は、自分が目標とする点数から「逆算」して「どこで得点を伸ばすこと」ができるか。

そのために「何をやるか」に集中しましょう。

君は、10月の進研模試より120点は伸びるはずです。なぜか?「1教科10点」。

ケアレスミスを2~3問なくせばいいのですからね。

過去のテストの「見直しを徹底」すればできます。

 

君は「志望・やりたいこと」がハッキリしていますね。大切なことです。

しかしどんなに「夢や抱負」が大きくても、希望をかなえるためには、そこまでの道筋が大切です。いわば「受験テクニック」をマスターすることが必須です。加えると、出題者が要求する「正答に応える技術」をマスターすることです。

 

どうしたらできるかって?簡単にできないから苦しむのですね。

ポイントは過去問を「繰り返し」することから始めるのです。つまり、マークテストのクセや、出題傾向の流れ・時間を決めてのインターバル練習・教科ごとの出題数などを見破ること・慣れることから始めるのです。

分かっているけど、なかなかできないですよね。

誰だって「必死になるから、少しずつポイントがつかめるようになる」のです。

ラクをしようとしたり、「教えてもらおう」としたりしてはダメです。

コツは自分自身でマスターするしかないのです。だから「演習の量」が必要なのです。演習時間の確保です。

「質」はミスしたところの見直しで出来ます。諦めないで粘ってください。

 

受験で押さえておきたい5つの「隠れテーマ」とは?

「出題傾向の流れ」といってもわかりにくいですね。どんなことでしょうか?

私の以前のメッセージで、「半島」をテーマとする内容を書いたことがありますが覚えていますか。

では、参考に、新しいテーマをいくつか書いてみます。

 

①気象・海洋・大気

あまりにも異常気象が続いていますね。だから、地震・台風の原理・大陸プレートの移動、飢饉・エルニー二ヨ現象など気象に関連する「隠れテーマ」を勉強しておきましょう。

大陸移動説を知っていますか?

 

②EU・難民

イギリスのEU離脱の時期が迫っていますね。

EFTAやマーストリヒト条約などEUの発足時代からの歴史を学習しておきましょう。

ギリシャ・イタリア・ドイツ・フランスなど苦慮していますね。重ねて「難民」がテーマです。

 

③生化学・IT・AI・IoT・ノーベル賞

本庶先生がノーベル賞をもらいましたね。難病に対する有効な薬の開発は大歓迎ですね。

生化学の歴史と課題。IPS細胞などを勉強しましょう。

文・理共通のテーマです。

同じく、IT/AU・IoTの基礎知識も学習しましょう。独特な表現、単語になれて下さい。

英語の課題文で出題されても困らないようにね。

 

④民族主義 グローバリゼーション 景気 パレスチナ

アメリカ・中国などの大国が覇権を争い、自由主義より「自国ファースト」の保護主義が優先する流れにありますね。ITなどによるグローバリゼーションが反転して、各国のナショナリズムが台頭し対立抗争が絶えないですね。

 

⑤消えていく言語・風習・伝統・差別

少数民族・小民族国家は、ことばの問題や風習の消滅と重なりますね。

大国と小国、開発と保全、人種とヘイトなど、マスコミが取り上げている程度でよいから理解していきましょう。

日々の新聞を読むことも大切な受験勉強です。

 

君は、2学期になって、「偏差値が伸びない」・「思うような成績が得られない」と悩んでいませんか?

悩むのは当たり前です。

ライバルも「必死」になって勉強しているからです。

競い合って強くなるのです。粘るのは得意ですよね。

 

しかし、模試の「CとかDとかの判定」に拘ってはいけません。

「いまから学力は伸びるから」です。

現役生は、AやBの判定が出た大学・学部には出願しないで、もう一段階アップする方がいいと考えてください。

10月・11月は通過点にすぎません。

「判定は目安に過ぎない」のです。

この時期は、合格のしやすさ・受験しやすさ・学校のイメージだけで受験校を選んでしまいがちですね。

君が、入学してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、「研究内容」「カリキュラム」「取得資格・免許」など再確認して、自分の目標が実現できるかどうかなどに拘ってください。

 

出願校の決定に向けて

さて、私立大学の志望校は決まりましたか?

今年も首都圏私立大学の入学定員厳正化の影響を受けて、早・慶などトップ大学の「志望者は増加する」が「合格者は減少する」でしょう。

この流れは変わらないでしょう。

合格者を減らし「補欠合格で定員まで補う」という大学の方針です。

これはMARCH・日東駒専・大東亜帝国などと括られる大学群も同じです。

地方の私立大学は合格しやすいでしょう。

 

国公立大学の出願校は、入試センター試験の結果次第ですね。

志望校と出願校とは異なります。

だから「進学したい大学」を3つ以上選んでおいてください。

①挑戦校・②実力相応校・③滑り止め校です。

出願校を決めてから1か月が本当の勝負です。いまはその準備期間にすぎません。

悔いなく戦えるように基礎を固めてください。

 

A君!!世界は広く、人生は面白いです。

ただし、やる気と好奇心さえあればです。

君の人生はいまから始まるのです。

前だけを向いて集中してください。