なぜ宿題をため込むの!!
8月に入り、暑い日が続きますね。
これから、お盆を過ぎ、お母さん方から毎年出るお話しがあります。
「早めに宿題を終わらせた方が、気持ちよく遊んだり休んだりできるのに、いつも最後まで宿題をため込んで平気な気持ちがわからない!!」
おっしゃる通り。
「夏休みなんてたくさん時間があるのに、いつもギリギリまで何もやらずに、ホントにギリギリになって、終わらない。。。って焦り出して、ホント呆れます。。。」
おっしゃる通り。
もちろん、そうでなく、今頃は宿題も終わっているような生徒さんもいるのですが、こういったこともよく聞きます。
本人に聞くと。。。
「わかってるんだけど。。。だって、調べなきゃいけなかったり、量が多すぎて簡単に終わらないから。。。」
などの歯切れの悪い発言が返ってきます。
確かに夏休みの課題・宿題は、量が多かったり、自分で調べものをしたり読書した上で何らかの形でまとめたり・表現したりといったものも多いですよね。
私立の中高だと、夏期テキスト1冊全部や夏期休暇明けの課題テストの範囲が膨大だったりします。
子どもは何を考えている!?
生徒からの話を総合すると、このような宿題を終わらせるには「まとまった時間や環境が必要」と考えているようです。
関連する書物を借りてきたり、インターネットで調べたり、人の話を聞いたり、といった時間や環境を整えた上で、まとめるといった作業は確かに時間はかかります。
これを1回のまとまった時間でやりきろうとしているのです。
宿題や課題を残してしまう生徒の大半はこのケースです。
読書感想文の「読書」でさえ、1冊を一気に読もう、そしてすぐに書こう、と思っているのです。
これを1日ですべてやろうと考えていることが意外と多いのです。
どうやって対処する!?
もう読者の方はお分かりかと思いますが、この場合、作業や勉強内容を細かく区切って、小さなステップをつくり、短い時間で行っていくことです。
いわゆる「段取り」を決めることです。
これは将来、大人になって仕事を進めるときにも重要です。
夏休みの宿題のような大量の課題や作業時間がかかる課題は、準備や段取りをしっかりと組み立てる練習だということを、本人とじっくり話して実践してみることをおススメします。
これはできれば、お父さんがご自身の仕事のことなどと照らし合わせながら、お話されるとより説得力が増すでしょう。
こうして、段取りやステップを立て、それを段階的にこなしていくことで、ただ宿題を早く終わらせられたという以上の「学び」や「気づき」につながります。
ただ、
「早めに宿題を終わらせなさい!」
「早く終わらせないとあとで困るわよ」
「寝てる暇あったら、ちょっとは宿題やったら!?」
といった言葉がけではなく、
このような親子のコミュニケーションで夏休みの課題に向かう気持ちや時間、方法を生み出せれば、きっと有意義な夏休みを過ごせることでしょう!
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