大学受験と正月の「しめ縄」の知られざる関係性とは  ~Message~

大学受験と正月の「しめ縄」は関係あるの?

正月の「しめ飾り」を理解することは受験対策の1つです。

 

「注連縄」を、「シメナワ」と読めますか。

いや、書けますか?

入試センター試験の国語に出題されたら、正しくマークができますか?

 

グローバル化の進展に伴い、ますます「日本の伝統文化」の理解が要求されていますから、こうした「さり気ない出題」の中に、大学で学ぶにふさわしい「知識と教養」がテストされます。

 

数年前に入試センター試験で「鍔」が出題されましたね。

大騒ぎした理由の一つは「つば」の意味を理解できなかった人が多かったからです。

 

私たちの日常生活につながる生活文化を理解することは、大切な受験対策でもあるのです。

 

これからは、こうした傾向が一層強まるでしょう。

今年は、漢字の出題ではなく、国語・英語・小論文の課題文として出題される可能性がかなり高いです。

「しめ縄」の場合は、素材面で理系の教科で、家政・美術面でも出題の可能性がありますね。

 

トランプ氏の当選・プーチン氏の北方領土問題など、「日本国のあり方」が、根底から問われているからです。

その流れの出題です。

「18歳の選挙権」はこんなところに関係してきます。

面接対策もバッチリ!

 

さて、12月に入って、もう中旬です。

受験直前で、気分的にも落ち着かない人が多いでしょう。

 

高校2年生・中学2年生以下の人も、ピシピシと「空気の厳しさ」を感じていることでしょう。

 

「クリスマスリース」から「しめ縄」へ

街中を見ると、クリスマス飾りの一方で正月飾りが増えてきましたね。

特に、店頭に「しめ縄」を並べる商店が増えています。

 

しめ縄は、年神様をお迎えするためのものです。

「この家は、神様をおまつりするのにふさわしい神聖なところですよ」というメッセージが注連縄を玄関に飾る意味です。

 

この由来は、天照大神が「天の岩戸」からでた際に、再び天の岩戸に入らないように、注連縄で戸を塞いだという神話にあります。

 

アマテラスは太陽神ですね。

天岩戸は日食と関係するともいわれます。

 

注連縄は「神聖なところ(とこよ)」と「現世(うつしよ)」という2つの世界を隔てるところ「結界」を示しているのです。

 

ちなみに、注連縄の「裏白(ウラジロ))は、シダの一種ですが、清廉潔白・誠実を表します。

鏡餅の下にも敷きますね。

葉つきの橙(ダイダイ)は、家族の代々の繁栄を祈願しています。

同じく「譲り葉」は旧い葉が新しい葉に交代する特徴にちなんで子孫繁栄を願うものです。

門松などにみられますね。

 

神様の降臨を現わすものは「紙垂」(カミシデ)です。

これは、しめ縄につけて垂らす、特殊な断ち方をして折った紙です。

神社で行う結婚式の玉串にもつけますから、知っている人が多いでしょう。

 

12月13日は「すす払い」の日でしたね。

この日に大掃除をしたところが多かったと思いますが、この日を基点にして「年神様」をお迎えする準備を始めるという宣言の日です。

 

単純に「大掃除の日だ」と思っている人は、この日は、1年間の「厄を払う日」だという「日本の伝統行事の日」であることを確認しておいてください。

 

外国人に質問されて困らないように・・・。

 

「ハレの日」と「ケの日」

 

 

 

大学受験でいえば、入試センター試験の1か月前ですね。

この日から、本格的に受験体制に入るのです。問答無用・言い訳無用で、勉強に集中する「戦闘開始日」だということです。

 

過去問を解き、徹底して受験に備えるキックオフの日です。・・・今はもうスタートしているはずですね。

 

「ケ」とは普段の日のことです。

「ハレ」とは、特別な日のことです。

 

ハレの日には、「晴れ着」を着て、「尾頭付きの魚」と「赤飯」を食べて、「晴れ舞台」に上る。

ハレの日は、日常生活の「ケ」の日とは異なり、思い切り頑張る日です。

七五三の「お宮まいり」等で晴れ着を着た経験がある人が多いでしょう。

 

正月は、まさに「ハレの日」ですね。

だから日常生活では食べないご馳走を「おせち料理」として、みんなで食べるのが日本の伝統なのです。

 

近頃は、贅沢になって「ハレもケも区別がなくなってしまった」ようですが、伝統行事の原則は理解しておきましょう。

奥が深いのです。

 

受験の当日も同じです。

「ハレの日」ですから、実力を発揮する日なのです。

普段、積み重ねてきた「ケの学力」を、思い切り発揮する日です。

ハレ舞台で思い切り活躍できるように準備をするのが「いま」ですね。

 

さて、あなたはいくつの「ご馳走」を持っていますか。

いくつの「教科」をマスターして来ましたか。

<ご馳走の数=教科科目の数>です。

品質の高さは実力差になりますね。

教科数が少ない人は品質で勝負です。

 

<ケが枯れる>と元気がなくなって汚くなるということですから、受験生は健康で逞しくチャレンジする「ケの姿勢」が大切です。

「けがれる」とは、ケが枯れることですから、いまの元気さを維持し高揚させることが重要になるのです。

 

不安・心配・恐怖・ストレスなんていっていてはいけませんね。

ケの勉強の成果が「ハレの舞台」で出るように頑張らないといけません。

 

高2・中2以下の皆さんは、この「ケの大切さ」に早く気が付いてください。

急に成績が上がるなんてことはないのですから・・・。

 

「LEADESTでは小6からの講座」を新設したようですが、勉強の開始は早ければ早いほどいいです。

私立中学の受験を含めて、難しい「課題解決の問題」への対応力をつけておく必要があります。

 

年末が押し迫ったころに、私の家には、神主をやっている友人が「紙垂」を持ってきてくれます。手造りです。

そして「しめ縄」を届けてくれる教え子、「鏡餅」を届けてくれる教え子、北海道からは、段ボル一杯「おせち料理」の素材が届きます。

女房の友達からです。

 

みんな揃ったところで、正月の「お屠蘇(とそ)」で新しい年を祝います。