14日の朝日新聞にも概要が書かれていますが、現中3生からが対象となる大学入試の「新テスト」の記述式と英語の内容が、明快になってきました。
特に、大切なのは2つのポイントです。
① 国語の記述式の問題が追加される。
記述式の問題では、現実の生活につながる問題を80~120字程度の問題を含めて数問出題するという特徴があります。
すべて記述式になるわけではなく、これまでのマークシート方式と記述式のテストを合わせて実施します。
時間は、これまではマークシートのみで80分だったものを、100分程度にします。
記述式の問題例としては、以下のようなものになります。
・アパートの賃貸契約書を読ませて、懸念される問題(朝日新聞より)
・自治体の街並み保存策について長所と短所を書かせる問題(朝日新聞より)
・父と姉の意見の対立の理由(20字以内)(ファシビリティ調査より)
・駐車場の料金改訂の不満(40字以内)(ファシビリティ調査より)
・駐車場料金の不満理由(20字以内)(ファシビリティ調査より)
・中国の一人っ子政策の転換についての意見(LEADEST オリジナル:安達顧問より)
・食糧の自給率について意見(LEADESTオリジナル:安達顧問より)
このような、実生活とも関わるような内容の記述問題が出題されます。
個別指導塾LEADESTでは、こうした新傾向に即した指導を積み重ねていき、通塾生徒が高得点を取る指導を準備していきます。
② 英語の民間試験が使用される。
大学入学希望者学力評価テストの原案によると、
英語では「英検」や「TOEFL」「TOEIC」のような民間試験の活用を決めています。
今までのセンター試験では、「読む」「聞く」しか測れていなかったのに対して、「書く」「話す」という力も加えた「4技能」を評価するためです。
英検では、既に昨年度の検定より「英作文」が出題に取り入れられたり、「4技能」をバランスよく得点することが合格の条件とされるなど、対策が取られていますね。
今後は、「TOEFL」は留学のため、「TOEIC」はビジネスを想定したものであることから、学習指導要領に沿ったものになっているかを確認していく方針です。
実際には、高3の4月~12月に2回まで、このような検定試験を受け、良い方を入試に採用することになります。
今から行える対策とは
このような変更に対して、今から行える対策はどんなことでしょうか?
学校によっては、このような変更を意識して、英語の授業が変わったり、アクティブラーニングの授業が取り入れられたりといったことをやってくれるかもしれません。
しかし、そのような環境にない場合もあるでしょう。
そういった人にも、今からはじめられるポイントを挙げておきます。
①国語の記述に関しては、机に向かっての勉強も大切ですが、普段から身近な問題や社会問題などに目を向け、自分の意見を考える力が大切になってきます。
地域で起こった問題や友達同士・家族内で起こったトラブルなどについて、議論したり、意見をまとめたりすることが、そのまま対策になります。
自分が普段使っているTwitterなど、SNSを介して起こったトラブルや意見の対立。
地域やマンションの組合などで起きたトラブルと、双方の意見の食い違い。
など、身近な体験から考える癖を今からつけていくといいでしょう。
このとき、有効なのが「対話」することですね。
特に大人の人と、「対話」すると自分の考えの外にある視点などに気づき、深く考えるきっかけも掴めるでしょう。
②英語は、今から民間の試験を受けていくことをおススメします。
中学2年生以下の生徒にとって、馴染みやすいのは「英検」でしょう。
上にも書いた通り、「英検」は昨年より「4技能」を意識した内容になっていますので、英検対策をすることで、4技能を磨くことができると同時に高3になったときの民間試験対策にも役立つことは間違いありません。
リーデストでは、英検対策を通じて4技能を磨く対策を行っています。
この2つは、「今から」でもすぐにはじめられることです。
ぜひ、やってみてください。
個別指導塾LEADEST
前川 博之
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