私は、どんな職業についたらいいのかしら?
どんな大学に進学して、どんな学部を卒業したら、安定した生活ができるかしら?
こんなに人工知能が使われるようになったら、仕事がなくなるじゃないの?
そんな不安と疑問の声がありますね。
日常生活の中では見えにくいが、いつの間にか社会の基本が変わっている。
私たちはスマホで写真を撮ることが多い。
極端に写真屋が減少した。
なかなか公衆電話が見つからない。
欲しいものをネットで買うことが多い。
家業を継いだ方が良いのか?
これらを仕事・職業で考えたらどうなるか?
65%の子どもがこれまでに存在しない職業につく!?
こうした社会の変化に対応できる能力を育成するために「新テスト」が実行される。
先日のプレテストの問題を見ると、対応できない人は、落ちこぼれる。
すでに、高校2年生以下のテスト問題が変化してきた。
私立学校の方が対応が早い。
授業風景も変わり始めた。
なぜか?
このテストに大きな影響を与えた論文は2つある。
1つはCathy N・Davidson教授(アメリカ市立大学教授)が、ニューヨーク・タイムズで発表した予測である。
「2011年度にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業時は、いまは存在しない職業につくだろう」である。
今年は、2017年である。
予測した以上のスピードで変化が進んでいる。
彼女の発信は衝撃を与えた。
65%の子供たちは、「これまでに存在しない職業につく」とはどんなことか。
転職ということではない。
じゃ、どんな仕事なのか。どんな職業なのか。
たった6年間で、人工知能やコンピューター技術の開発が進み、衰退していった仕事・職業は数知れない。スマホやゲーム機を考えればすぐにわかる。
最近は、有名なメーカー・大企業さえ混乱に陥り、日本を代表する大銀行もリストラをするというニュースが流れている。
変わりゆく進路指導と新しい仕事
進路指導も<有名高校→一流大学→一流企業→安定したした人生>という理想が崩壊したのでやりにくい。
画一的に考えることはできない。
どうしたらよいのか戸惑うばかりである。
それでも、高収入と安定した職業として医者を志す人がたくさんいる。
「成績が優秀だから医学部へ」といっても、すでに医療はAIを抜きにして考えられない。
将来、消えていく職業の1つに入っている。
医療ロボット技術の進歩もある。
歯医者も整体師も多すぎるという。
そして、この論文の発信があってから、2020年に「なくなる職業」、2030年に「なくならない仕事」などがマスコミをにぎわした。
政府も動いて「新テスト」の発想に影響を及ぼした。
振り返って、私自身の人生をみると、小学生のころには「存在しなかった職業」が沢山ある。教師はガリ版を切って「学級通信」を作っていた・・・。
その後生まれた,「目新しい仕事」を列挙してみよう。
・パソコン技術者・バイオ生育技術者・複写機指導技術者・カラーコンダクター・音響チューイング技術者・ゲーム開発の専門家・カウンセラー・・・
今後「消えていく職業」とは
もう一つの論文も衝撃的だった。
イギリスのオックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授は、フライ研究員と共に「雇用の未来ーーコンピューター化によって仕事は失われるか」という論文である。
この論文の重さは、702の職種すべてに、コンピューターに取って変わられる確率を子細に試算したことである。
彼は、これから「消えていく職業・仕事」を列挙しているが、その中から皆さんが関心を持ちそうなものを書いてみよう。
・スポーツの審判・レストランの案内係・保険の審査担当・給与福祉厚生担当者・ネイリスト・調査を行う作業員・集金人・時計修理工・データ入力作業員・簿記会計監査の事務員・映写技師・メガネ、コンタクトレンズ作業員・義歯制作技術者・測量技術者・建設機器のオペレーター・訪問販売員・バーテンダー・壁紙針職人・塗装工・不動産ブロカー・電話オペレーター・弁護士助手・彫刻師・・・。
さて、みなさんはどのような感想を持つだろうか?
インターネットと端末を情報とモノを繋ぐ「IoT」が出現し、膨大な情報を有効に選別する「人工頭脳」、それに「ロボット」、「量子コンピューター」が開発され、私たちを取り巻く生活環境が激変している。
私が生きてきた間に「消えていった仕事」も沢山ある。
街角の傘職人・馬車運転士・鍛冶屋・機織り・下駄屋・紐職人・・・。
消えないけど、極端に「減少した仕事」も多い。
街の書店・印刷屋・八百屋・乾物屋・米屋・酒屋・呉服屋・下駄屋・煎餅屋・傘造り屋・染物屋・薬屋・豆腐屋・化粧品屋・金物屋・タバコ屋・時計屋
多くは零細な商工店、手仕事の職人たちであることがやりきれない。
親しかったオジサンたちの顔が懐かしくよみがえるが、もう誰も帰ってこない。
後継者が不足して地方の商店街がシャッター通りになってしまった。
人工知能(AI)が進化すれば、もっと仕事を奪われる人も出てくるだろう。
マスコミなどで、いわれている「消えていく職業・仕事」を挙げてみよう。
この中には、エリート職業といわれるものも含まれる。
消滅しなくても、仕事の内容が変わってくると解釈しても良い。
勿論、参考までである。
医師・弁護士・会計士・プログラマー・家政婦・バーテンダー・調理師・シェフ・
経理担当者・ウエイター・ウエイトレス・ソフトウエア―エンジニア―・旅行代理店業務・手縫いの仕立て屋・受付係・写真屋・・・。
変化を拒絶するより、変化を受け入れて「しなやかに対応」していかなければならない。
私たちは良質な粘土でなければならないのだ。
そのために勉強する。
知識を広め、いろいろなことを総合的に考える人間になければならない。
好むと好まざるとにかかわらず、私たちは「時代の子」である。
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