緊張して、受験勉強に手がつかない。
寝れない。
食欲がない。
ボーッとしてしまい手足が動かない・・・。
そんな君に勧めることは、「開き直り」です。
いいじゃないですか!「進学先は一つ」だから、全部がうまく行く必要はないのです。
第一志望の大学に不合格になったら、第2志望にまわればいいんです。
「今日やるべきこと」に集中することが大切です。
「明日のことは明日考えればいい」んです。
今回は「不安の中から学ぶこと」をテーマに考えてみましょう。
Case1
森田佑さん(仮名)は、センター試験の最初の科目を失敗したと感じました。
地歴・公民の2科目選択だから、1科目目を早く仕上げようとしたのですが、緊張してしまったので、自分が選択した科目以外のものに手を付けて混乱したのです。
しばらくして、「これじゃダメだ」と気がついて「深呼吸」して、最初からやり直したのだそうです。
慌てず、焦らず、頑張ったら、いつの間にか「自分のペース」に戻ることができたそうです。
・・・勿論、成功でした。
<ヒント>失敗に気がついたら、「切りかえ」を早くすること。
クヨクヨしないこと。やり直しのチャンスはいくらでもあるから度胸よく。
Case2
小林めぐみさん(仮名)は私立専願ですが、センター利用の試験をエントリーしているので「思い切りやろう」と、<国語>に焦点を合わせて挑戦しました。
しかし、どうも課題文が難しく感じて、どの答えが正しいのかわからなくなってしまった。
頑張れば頑張るだけ「迷路」にはまり、混乱してしまいました。
そこで、気分を変えて、「自分はどんな勉強の仕方をしていたか」と振り返りました。
「困ったら設問から入れ!」と先生が指示してくれたことを思い出しました。
「国語の設問は長文で読みにくい。けれど、同じ語数で、最後は同じような語句でまとめられていることが多い」という指示も思いだしました。
そして、勉強してきたことを忠実に再現したところ、今度は驚くほど理解できたそうです。
・・・勿論、成功しました。
<ヒント>自分がやってきたこと・鍛えてきたことを信じ、原点に戻ること。
同じところを深堀しないで一旦停止。視点を変えて再度挑戦するのがいい。
Case3
河野和正さん(仮名)は、自信満々で試験場に入りました。
最初の科目は<英語>でした。
勉強をやり切ったと思っていたからです。ところが、試験問題を見てびっくりしました。
昨年と出題傾向が全く違い、アクセントも、誤りの訂正問題もなく、全部が長文だったのです。
しかも、自分が知らない単語が並んだ文章が目に飛び込んできたのです。
テーマは「安楽死」で、専門的な用語・単語が並んでいる。
賛成・反対の意見が並べられているだけ。
ディベートのテーマみたいだったのです。
彼は「甘かった」と、戸惑いながら対策を考えました。
その結果「自分の手が届く問題」から解き始めることに「割り切る」ことにしました。
難しい問題はあとにまわして、得点を稼ぐことができるところから着実に行く。
そして、心が落ち着いてきてから、「配点が高い問題」に取り組むという作戦に変更しました。
英語の課題文では、難しい専門用語でも、重要なキーワードの2~3語に注目し、あとはこの単語を基準として全体をとらえればよいと考えることにしました。
・・・勿論、成功でした。
<ヒント>予期せぬ出来事に直面したら、自分の手が届くところから開始する
不得手なところに拘ったり、はまったりしないこと。割り切って先に進む。
受験から学ぶ人生の智恵
大学受験に限らず、「失敗した」と気がついたら、何事でも「できるだけ早くリセットする」ことが大切です。
失敗は誰でもあります。
最近、私自身もWEBで大失策をしてあわてました。
「まいったなあ!!」の連続でした。
大切なことは、「失敗を引きずらないこと」だと割り切って、友人に支援をしてもらいました。
この失敗は沢山の人がやっているのだそうです。
誰だって得手・不得手の分野があります。
失敗の中にたくさんの気づきがあって、それが理解を深めたり、飛躍のチャンスになったりしますね。
私も、今回の失敗で沢山のことを学びました。
「失敗した事例」の方が成功例より参考になることが多いですね。なぜ失敗してしまったのか。
その原因はどこにあるのか。
どうしたら防ぐことができたかを検討することが、「次のヒント」になります。
失敗は成功の基でもあるんですね。
しかし、直近の大学入試の失敗はシャレになりません。
全力を尽くして「狭き門より入れ」です。
後悔のない闘いをしましょう!!
<人生の知恵>
人生は<人間万事塞翁が馬>です。何が基準になるかわかりません。
大切なのは<Serendipity>の姿勢です。
どのような環境にあっても、逞しく「生き抜く力」こそ大切なのです。
入試を通して強い人間になりましょう!
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