5月30日は「ゴミゼロの日」ですね。
私たちは、環境を良く保つためにいろいろな努力をしていますが、
もっと、もっと努力しないと、地球も私たち自身も滅んでしまいます。
最近話題になっているのは「プラスチック」ですね。
先ごろ、インドネシアで引き揚げられたクジラのお腹から「重さ6キロのプラスチックのゴミ」が発見されたという報道がありました。
この内訳は、<カップ麺115個・ビニール袋25枚・サンダル2個・ヒモが付いた袋1000本を超える>のだそうです。
知っていましたか?
環境問題は、「私たちに突き付けられた厳しいテーマ」ですから、今年の東大の2次試験の英語にもプラスチックが出題されました。
それほど、若者たちにも考えてもらいたい緊急の大問題です。
これからも、大学入試でも高校入試でも、「環境問題」は重要なテーマです。
宇宙船地球号
あなたは「宇宙船地球号」っていますか?
「Only one Earth 」を、日本では「かけがえのない地球」と訳していますね。
では『成長の限界』って、いつ、どこから発信された報告書・警告ですか。
これと「SDGs」(エス・ディー・ジーズ=持続可能な開発目標)の関係を知っていますか?
<エツ!知らないって・・・!!>
中学生も高校生も、いや小学生もしっかり理解しておきたいことです。
「こんなにたくさんのプラスチックが出るのよ!」と、
ゴミの収集車がくると、妻はまとめておいたプラスチックの袋を出します。
「プラスチックは人工的なものだから自然界に還元されないのよ・・・」
「燃やしたら、悪臭と大気汚染で困るだけなんだけど・・・」
「スーパーでプラスチックの袋を渡さないという動きが始まっている・・・」
「でも、便利なのでなかなか手放すことができないのが実態ね」という。
最近は、あまりにも異常な気象が続き、私たちの生活が脅かされています。
ゴミ処理から大気・水質・海洋汚染の問題が「放置できない段階」まで来ています。
テレビが「南極の氷河」が崩れていく映像を流しています。
高校生の皆さんは、こうした「日常生活の中にある問題」から、「共通テスト」が作られること、すでに、今年は出題されていることを知っていてください。
この「流れ」の中で、高校入試の問題も作られています。しっかりと意識を高めて、勉強していきましょう。
私にも、深刻なメールが次々と届いています。
例えば、北京スタッフから「ものすごいスモッグで先が見えない」
南京にいるスタッフが「目の前の湖が干上がった」と伝えてきます。
現実の深刻さは、テレビの報道の通り以上のようです。
メキシコで、メーカーで自動車をつくっている教え子が「洪水で工場が水浸しになってしまった」と報告してきました。
熊本・朝倉地区に故郷を持つ友人は、退職して地域の復興に努力しています。
茨城県・福島県の親しい先生たちから、地震の備えについて便りが届きます。
日本の災害と同じレベルで、世界中が被害を受けています。
困ったことに、だれも、「今年は大丈夫だろう!」といってこないのです。
予想したくないけれど、今年も異常気象が続くでしょうし、地震も台風も収まらないでしょう。
だから、私たちは「備えをしっかりする」ことが大切です。
日常の問題から入試へと関連づけよう!
さて、あなたは日常生活の中で「これは問題だ」と思われることを挙げて、その対策を含めて提案してください。
全ては「そこから始まる」のです。入試にも関係しますからね。
ここで、あなたが考えてもらいたいテーマの例を書いてみます。
①洗剤 ・・・石鹸と化学洗剤を比較して水質汚染を考えてみましょう。
②食品添加物 ・・・人体への影響を度外視した添加物があります。
③肥料 ・・・身近な土壌汚染について、具体例を書いてください。
④工場の廃棄物 ・・・私の家の近所の製紙工場が吐き出す煙りは臭いです。
⑤エアコン ・・・自宅の暖房・冷房をつけすぎていませんか。
⑥自動車のエンジン・・・廃棄ガスを抑制するために、何か工夫することは?
⑦薬品 ・・・医薬品の使い過ぎで困っている人を見かけませんか。
⑧過剰包装 ・・・買い物したら無用な包装紙がついてきたことはありませんか
⑨化粧 ・・・肌荒れを防ぐつもりの化粧が逆効果だったことはありませんか
新幹線・新富士駅の横に、美しい富士山が見えます。
きれいですね。
あなたは「この富士山は何合目まで開発してもよい」と思いますか。
この富士山の裾に広がる土地の開発をどこまで許しますか。「開発」と「保全」は異なります。
自分の意見を「根拠」を示して書いてください。
これは、推薦・AO入試の問題にもなりますから、まとめてみるとよいテーマです。
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