今日やるべきことを今日やれば、成績は伸びる

一気に成績が伸びることを期待する人がいます。

努力は嫌いだけれど、いい成績が欲しいという人がいます。

「自分はダメだ」と決めつけている人がいます。

 

この人たちに共通することは何でしょうか?

 

その答えは簡単です。「今日やるべきことを、明日に延ばしている」のです。

 

やるべきことを明日に積み残していませんか?

松本昇君(仮名)は「やるべきことを明日に積み残す」人でした。

 

その場でやってしまえば、簡単なことなのに「最後の一手」が出ないのですね。

 

のんびりした性格はいいのですが、積み残しが多いので、テスト前に慌てることが多かったですね。

「何とかなるさ!」というのが口癖でした。

実は「何とかならない」ので、結局、捨ててしまったのですね。

この点をしつこく改善させたところ、少しずつ成績が伸びてきました。

中学校までの勉強は、チョットした注意で改善することが多いのです。

 

心配性になりすぎていませんか?

増田明実さん(仮名)は、頑張り屋ですが「過剰に心配性」の中学生でした。

 

いつも「次のテストができなかったらどうしよう!」と、不安がっていたのです。

 

いい成績を取りたいという気持ちが強くて「応用問題」ばかりやりたがりました。

「基礎問題ができなくちゃ、応用問題に入ったってわからないはずですよ!」といっても「定期テストは応用問題から出題されるから・・・」という返事なのです。

 

英語の勉強でも慌てるので「スペルミスが多い」ので失点してしまうのです。

数学は「計算のミス」で失点することが多いのです。

焦りが原因ですね。

 

メンタル指導をして、丁寧に積み重ねていく勉強方法を採用したら、成績が向上していきました。

 

好きな科目だけ勉強していませんか?

児島洋子さん(仮名)は、好きな科目だけ勉強する生徒でした。

嫌いな教科は、いやいやながら「授業を受けているだけ」でした。

活発な性格だから、体育や音楽が得意でした。

鏡の前でポーズを取って「ダンスの練習」をするのが好きでした。

ものすごく一生懸命に練習したのです。

 

しかし、反復学習が必要な数学や英語はからきしダメでした。

「ダンスの練習のように、繰り返しをすればいいのに」という助言も聞きませんでした。

ところが、ダンスのコンクールで入賞した時、審査員から「音楽の意味をしっかり理解すればもっとうまくなる」といわれたのです。

「ただ耳で聞いて覚えるだけでなく、振り付けの意味も理解するといい」といわれたのです。

その時から、児島さんは変わりました。

 

「今日の練習」に工夫を始めたのです。

英語の勉強も「目的」をもって始めたのでドンドン上達しました。

 

誰かのためにやってみませんか?

齋藤学君(仮名)は、引きこもり気味の生徒でした。

自宅で、ゲームをしている方が好きな中学生でした。

学校に行ってもわからないところが多いのでつまらないのです。

ある時、「体調が悪い」といって早退しました。

帰宅途中で道端に「うずくまっている子ども」に出会いました。

黙って通るわけにもいかないので「どうしたの?」と声をかけました。特別支援学校に通う小学生でした。

 

いつも誰かがついていてくれるのですが、その日は一人だったのです。

齋藤君は、この小学生を学校まで送ることにしました。

特別支援学校には、障害を持つ子供たちが沢山いました。

その日から、齋藤君は変わりました。

「誰かのためにならなくちゃ」と考えるようになったのです。

 

新約聖書(マタイによる福音書第6章)の中に「明日のことを患わないようにしなさい。1日の苦労は、その日1日だけで十分である」という一節があります。

 

明日のことを心配するよりも、「今日やるべきことは今日やりなさい」ということだと思います。

いかがですか?